Fullstack-1日ひとつだけ偉くなる-

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【第1回】薬剤師はつらいよ~薬局だって待たせたくないのだ~

こんにちは、ジョブ谷です。

今日は私について皆さんにも知って欲しいなと思って記事を書こうと思います。


私は現在社会人2年目、次の4月で3年目の薬剤師です。

薬剤師の仕事はざっくりと調剤薬局、ドラッグストア、病院と分けられます。他にもたくさんあるのですが薬学生の大半がこの3つのうちどれかに就職します。


私が勤めているのは調剤薬局

病院で貰った処方せんに従ってお薬を用意して、安全に患者さんにお薬をとどける仕事をしています。


それでも、多くの人が持っている印象では、




『お医者さんが出した薬をレシピ(処方せん)のまま用意するだけでしょ?

なんでそんな簡単なことに時間がかかるの?』



少しネガティブですが、多くのクレームがこれです。


実際のところ、しないといけないステップが沢山あります。


処方箋の記載が正しいかどうかを確認

お医者さんが処方せんを出してくれるのですが、たまに空腹時で飲まなければならないお薬を食後で出していたり、開始する量が決まってるお薬でも無視して維持する時に使われる量できたりすることがあります。


お医者さんも人間です。間違えることもあるのです。もちろん処方せんを入力する事務さんが間違えているというケースも往々にあります。

なのでそこで問題がないかチェック


問診表を確認

問診の内容をみて他に別の病院でお薬を飲んでいてカブってないか

今までお薬を飲んできて副作用が出たことはないか

先発のお薬がいいのかジェネリック医薬品がいいのか

などなど処方せんのお薬を渡しても問題ない体質なのかどうかなどをチェック

薬を調剤する

確認した処方せんを元にお薬を集めます。

お薬には先発品、その特許が切れた後に発売されるジェネリック医薬品があり、

患者さんによっては

この薬は先発品がいいけどこの薬はジェネリックがいい!

などと好みのチョイスをされる方もいます。

また薬には

剤形(錠剤、カプセル、お口の中で溶けるOD錠などなど様々な形の違うもの)

規格(1mg錠 2mg錠といった用量のことなるもの)

メーカー(店舗によってはジェネリック医薬品を同じ成分のものを用意するケースがあります。
なので、この人は「サワイ」、この人は「トーワ」といった感じ)

それが正しくピックされているかをチェック

もちろん粉薬や水薬は秤やメスシリンダーのようなもので測る必要性がでてきます。

監査

①→③に間違いがないか別の薬剤師がダブルチェックします。

投薬

過去の投薬(お薬を患者さんに渡すこと、決して薬を患者さんに投げつける行為ではありません笑 仏教から来ている有難い言葉らしいです)


の内容を確認して、

どんなことを聞いてどんなことを伝えればいいかを整理して

患者さんの元へ行き、ようやく患者さんにお薬がお渡しされる。



といった要領で患者さんにお薬が届けられます



ざっくりと(これでも結構省略しました)これが患者さんにお薬が渡されるまでの流れです。




以外と大変なんだ!って印象を持つ人もいれば、何だ薬剤師の仕事はこの程度かよ!などなど色んな声はあると思います!



それでも、薬剤師の仕事を理解して、長く病院で待たされた挙句薬局でも待たされたにも関わらず、文句ひとつ言わずにお薬を受け取って頂いている患者さんには本当に感謝です。



こちらも少しでも早く正確にお渡しできるように努めていて、決して意地悪している訳では無いのです。。。




あぁ薬剤師はつらい。でも出来るのは有難い。